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便秘
症状・疾患の概要
便秘は、便が通常よりも硬くなり、排便が困難になる状態です。便が数日以上排出されないことが特徴で、食生活の乱れや運動不足、ストレス、腸の異常などが原因となります。便秘は一時的なものから慢性的なものまで様々で、内科や小児科で診察が必要になる場合もあります。子どもや高齢者は特に便秘を起こしやすく、適切な対応が求められます。当院では、便秘の原因に合わせた診療を行っています。
主な症状
大人の場合
硬い便が少量しか出ない、数日間排便がない、排便時の腹痛や不快感、膨満感、食欲不振などの症状が見られます。長期間便秘が続くと、痔などの合併症を引き起こすこともあります。
子どもの場合
子どもの便秘は、特に乳幼児や学童期に多く見られ、硬い便を排出する際に痛みを伴うことがよくあります。おむつが取れたばかりの子どもや、トイレの時間が制限される学校に通う子どもに特に多いです。また、腹痛や食欲不振を訴えることもあります。
診断と検査について
便秘の原因を明確にするために、当院では以下の検査を行います。
問診と触診
食生活、排便習慣、過去の病歴などを確認します。
便潜血検査
長期的な便秘が続く場合や血便が見られる場合には、便潜血検査を行い、腸内の異常を確認します。
画像検査
必要に応じて腹部X線やCT検査を行い、腸内の状態や閉塞の有無を確認します。特に慢性便秘の患者様に対しては、腸の機能や形態を調べることが重要です。
治療法について
便秘の治療は、主に生活習慣の改善や薬物療法が行われます。便秘の原因に応じて、適切な治療法を提案します。
食生活の改善
食物繊維が豊富な食事を取ることや、水分摂取を増やすことで便の硬さを緩和します。特に野菜や果物、全粒穀物などを積極的に取り入れることが推奨されます。
運動の促進
定期的な運動が腸の動きを促進し、便秘を改善する効果があります。軽いウォーキングやストレッチが有効です。
便秘薬の使用
必要に応じて、刺激性下剤や浸透圧性下剤、整腸剤などが処方されます。ただし、長期使用は推奨されないため、医師の指示に従って使用することが重要です。
予防方法
便秘を予防するためには、日常生活での習慣改善が重要です。
食物繊維の摂取
食物繊維は便の量を増やし、腸内の動きを助けるため、日常的に取ることが推奨されます。野菜、果物、全粒粉の食品を積極的に摂取しましょう。
水分補給
水分が不足すると便が硬くなるため、十分な水分補給が便秘予防に効果的です。
規則正しい生活習慣
毎日の排便習慣を整えるために、規則正しい生活リズムを保ちましょう。特に子どもにとっては、トイレに行く時間を確保することが大切です。
よくある質問
Q1: 子どもが便秘の時、どう対応すればいいですか?
A1: 水分や食物繊維をしっかり摂取させ、排便時に痛みがあれば医師に相談してください。排便習慣を整えるため、毎日一定の時間にトイレに行くよう促すことも有効です。
Q2: 大人の便秘が続く場合、どのタイミングで受診すべきですか?
A2: 1週間以上便秘が続く場合や、腹痛、血便がある場合は早めに受診することをお勧めします。また、便秘が慢性化している場合は、腸の異常がないか検査することも重要です。
Q3: 便秘薬を使っても大丈夫ですか?
A3: 一時的な便秘であれば便秘薬の使用は問題ありませんが、長期使用は腸の機能を低下させる可能性があるため、医師の指示に従って使用してください。